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唯「四月からはあずにゃんとは会わないから」 このエントリーのはてなブックマーク数

このエントリーをはてなブックマークに追加 SS | TB(0) | CM(0) [ 2011/03/12 12:34 ]
1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 00:41:58.45 ID:BLQiSTSaO
梓「唯先輩……わたし、唯先輩のことが好きです!」

唯「へ……?」

梓「好きなんです。女どうしで変だって思うかもしれないけどそんなの関係ありません!
  唯先輩のことが好きで好きでたまらないんです。
  大好きなんです。だから……わたしとつきあってください!」

唯「あ、そう。ふうん……」

梓「……なんか反応が鈍くないですか、唯先輩?」



4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 00:48:09.51 ID:BLQiSTSaO
梓「わたし、今めちゃくちゃ勇気を振り絞って告白したんですよ?
  このちっちゃいカラダの中にある、ありったけの勇気をしぼりだして唯先輩にアタックしたんですよ?」

唯「いやいや、だってねえ。ちょっと……ていうか、だいぶ遅いと思うんだけど」

梓「なにがですか?」

唯「あずにゃんがわたしに告るの」

梓「そ、そんな! そんな言い方ってないです!
  だいたい告白に遅いも早いもないですよ!」

唯「いや、あるでしょ。たとえば映画とかドラマとかでもあるじゃん。
  好きだった人が死んで、ようやく『わたし、あなたのことが好きだったのに。告白すればよかった』
  みたいな展開」

梓「そこまでは遅くないと思うんですけど……」

唯「遅いわっ!」ドン☆

梓「ひっ!」ビクッ



6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 00:52:36.80 ID:BLQiSTSaO
唯「もう今が何月かわかってるの!?」

梓「さ、三月ですけど……」

唯「そう、三月だよ! 今年の花粉症はひどくて三月から花粉が舞ってるらしいから気をつけてね……へっくしょん!」

梓「それで、どうしてわたしの告白が遅いんですか?」

唯「あずにゃん。あずにゃん、さっき今が何月だって言った?」

梓「だから三月でしょう? つい最近唯先輩たちも学校を卒業したじゃないですか」

唯「そうなんだよ、わたしたち晴れて卒業しちゃったんだよ。
  さて、あずにゃん」

梓「なんですか?」

唯「高校を卒業したわたしたちは、次にどこに行くでしょう?」



7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 00:58:04.30 ID:BLQiSTSaO
梓「……大学でしょう? たしかN女子大でしたっけ?」

唯「そうそう。N女子大。
  そう、言ってみればわたしやムギちゃんや澪ちゃん、りっちゃんは新たな舞台に移るわけだよ」

梓「……それがわたしの告白とどう結び付くっていうんですか?」

唯「はぁ~」

梓「そんな呆れ果てたみたいなため息をつかなくても……」

唯「いやいや、さすがに仙人みたいに寛大なわたしも、あずにゃんのKYっぷりにはイラッとしちゃうよ?」

梓「KYって……」

唯「あずにゃんって、基本的にいつでもどこでも空気読めないんだから楽屋裏でくらい、空気読もうよ。ね?」

梓「楽屋裏ってなんですか」



9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 01:04:11.96 ID:BLQiSTSaO
唯「あずにゃん、あと一ヶ月したらわたしたちは大学に行くの。
  これが意味することがわかる?」

梓「全然」

唯「わたしたちが大学生になったら、わたしたちとあずにゃんたちはしばらく会えないんだよ」

梓「な、なんでですか?」

唯「大人の事情だよ。
  大幅に下がってしまった雑誌の売り上げを取り戻すのみならず!
  同系列の会社の他の雑誌の売り上げまで、上げようとする大人の陰謀によってね!」

梓「イマイチ意味がわからないんですけど、結局どういうことなんですか?」

唯「つまり、たとえ今から付き合ったとしても、わたしとあずにゃんがイチャイチャすることはできないということだよ」

梓「ほ、本当ですか……!?」



11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 01:08:46.68 ID:BLQiSTSaO
唯「だいたい、あずにゃんがイケナイんだよ?
  わたしがあずにゃんにいつもモーションかけても、あずにゃんは、
  『や、やめてください』の一点張りだしさ」

梓「最近は比較的他のバリエーションも増えたような……」

唯「それが遅いんだよ!
  もっと早くしてよ! なんでアニメ終了間際や原作終了間際になって、ようやく動きだすんだよ!?」

梓「だ、だって……」

唯「だって、じゃない! たしかにわたしが抱き着く→あずにゃんイヤがるのお約束コンボは悪くない。
  でも、いくらなんでも同じパターンの繰り返しにもほどがあるんだよ!
  もうそれ、お約束通り越して単なるマンネリだよ?」

梓「ま、マンネリ……」



15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 01:12:24.85 ID:BLQiSTSaO
唯「さすがに全国のゆいあずファンの堪忍袋がブチ切れちゃうよ!?」

梓「ゆいあずにそんな全国規模のファンはいないと思います。
  ていうか、あれ一日かぎりのバンドだったし……」

唯「バカッ!」ビシッ

梓「いでっ!?」

唯「だからこんなとこでまで空気読めないとか、いいかげんにして!」

梓「……すみません」

唯「だいたいあずにゃんって、わたしとくっつけそうなときになんでくっつかなかったの!?」

梓「だ、だって……」

唯「だってなに?」



17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 01:17:11.80 ID:BLQiSTSaO
梓「た、たしかにわたしは唯先輩のこと一年の文化祭のときあたりには気になってたし……」

唯「うんうん、その兆候にはわたしも気づいてたよ」

梓「ゆいあずのときの唯先輩の寝顔を見てたときとか、夏祭りに唯先輩に手を引かれたときとか……。
  あと、文化祭のときの唯先輩の演奏してる姿とか見てもう自分のキモチには気づいてたけど……」

唯「気づいてたのになんで告白しなかったの?」

梓「……この甘酸っぱいキモチを……大切にしたかったから……///」

唯「ざけんなっ!」ドガシャン!

梓「ひいっ!?」

唯「お前はどこの秋山澪だよ!?」



20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 01:22:43.09 ID:BLQiSTSaO
唯「澪ちゃんもあずにゃんも空気読めないって点で似てることはわかってたけど黙ってたのに……!
  そんなメルヘンなとこまで似られたらたまらんわ!!」

梓「ゆ、唯先輩落ち着いてください!」

唯「……すーはー」

梓「だ、大丈夫ですか?」

唯「うん。ゴメンね、あずにゃん。ちょっと取り乱しちゃったよ。
  でもって、落ち着いたらまたひとつ不満が出てきたんだけどさ?」

梓「ま、まだあるんですか?」

唯「いや、本当はもっとある気がするけどね。
  あのさ、一億万歩譲ってわたしに告白しなかったのは許すよ。

  でも途中でほかの子に浮気しだしたのはなに!?」 

梓「う、浮気!?」



21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 01:27:32.51 ID:BLQiSTSaO
唯「ちがうね。よく考えたらあずにゃんって最初から、色んな子にツバつけてたよね?」

梓「ツバをつけるって……人をそんな尻軽女みたいに言うのはやめてください」

唯「へえ……じゃあ聞くけど軽音部に入ったころはあずにゃん、わたしのこと好きだった?」

梓「……!
  そ、それは……その、正直あまり好きではなかったですけど」

唯「うんうん、わたしも嫌われてたもんだよねえ」

梓「で、でも今は唯先輩が一番大好きです!」

唯「でも初期は澪ちゃんラブだったんでしょ?」

梓「…………」

唯「そうだったんでしょ?」

梓「……はい」



24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 01:34:16.42 ID:BLQiSTSaO
唯「まったくあずにゃんは気軽だよねー。
  そんなホイホイ女の子に寄っては弄んじゃってさあ」

梓「……」

唯「憂なんてわたし一筋で何年生きてきてると思ってるの?」

梓「ちょ、ちょっとまってください」

唯「なに? なにかわたし、間違ったこと言った?」

梓「たしか憂だって原作では和先輩に、『和ちゃーん』とか呼んで抱き着いてましたよね?
  それにアニメでは唯先輩と同じでわたしに抱き着いてきたりだとか……」

唯「あのね、あずにゃん。それは仕方ないことなんだよ」

梓「仕方ないこと?」

唯「そう、どうしようもないことなんだよ。
  連載が長く続いたりして、ネタが無くなってきて苦し紛れのネタとしての『和ちゃん』だったり。
  テキトーに姉妹だから似たような癖つけとけばいいみたいな、安易な萌えネタを付加されたりとか。
  そういうのは仕方ないんだよ」

梓「お、大人の事情……!」



26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 01:38:38.91 ID:BLQiSTSaO
唯「それに憂の場合は連載が続いたりアニメ続編の産物みたいなものであってね。
  あずにゃんみたいに二週間やそこらで、澪ちゃんからわたしに乗り移るようなのと一緒にするのは失礼だよ!」

梓「ぐっ……」

唯「ほかにもさあ。りっちゃんのこともそうだよねえ」

梓「律先輩? わたし、律先輩とは特になにも……」

唯「ここに来てとぼけるなんて、あずにゃんも往生際が悪いなあ」

梓「ど、どういうことか説明してくださいよ!?」

唯「いいよ、バッチリ教えてあげる」



28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 01:43:49.06 ID:BLQiSTSaO
唯「わたしが二年の頃、つまりあずにゃんが一年の頃のことだね」

梓「……」

唯「たしか文化祭前にみんなで初文化祭ライブを見てたよね?
  覚えてるよね、もちろん?」

梓「……覚えてますよ、ええ」

唯「で、ビデオを見終わったあとか見てる最中か忘れたけど。
  りっちゃんがさ、あずにゃんの首に腕を回したんだけど覚えてる?」

梓「だから覚えてますって」

唯「全然イヤそうな顔しなかったよね? ねえ?」



30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 01:47:13.21 ID:BLQiSTSaO
梓「そ、それは……」

唯「ほかにもさあ。
  ロミオとジュリエットで、りっちゃんがジュリエットの役に決まったことをあずにゃんに教えて……」

梓「…………」

唯「またもや首に腕を回され、今度はグリグリされてるのにニタニタしやがってえ!」

梓「そ、そうでしたっけ?」

唯「自覚がないんかい!?」



33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 01:52:14.14 ID:BLQiSTSaO
梓「いや、なんだかそのときは先輩たちと最後の文化祭だと思って憂鬱なキモチになってたんで……」

唯「無自覚なの!? 鈍感なの!? ギャルゲーの主人公なの!?
  聞いたことないよギャルゲーの主人公がツインテールなんて!?」

梓「あの……落ち着いてください先輩」

唯「こふー……こふー」

梓「……落ち着きましたか?」

唯「うん。でも落ち着いたらまたイライラする要素を見つけちゃったんだけど」

梓「唯先輩、そんなに記憶力よかったですか?」



35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 01:57:30.13 ID:BLQiSTSaO
唯「アニメ二期後半とか原作後半とかでさあ、あずにゃん、ついにはムギちゃんともヤッちゃったよね?」

梓「なんにもしてませんよ!?」

唯「へえ。原作じゃあムギちゃんに抱き着かれて鼻血出してなかったっけ?」

梓「あ、あれは……ちょっと胸が……」

唯「なに、あずにゃん真面目になんなの!? 
  ムギちゃんに『当ててんのよ』とか言われたの!?」

梓「言われてないですけど……言われてたらどうなんですか?」

唯「それならまあ、鼻血出ても仕方ないかなあとは思うよ」

梓「言われました」

唯「嘘つくな」

梓「すみません」



37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 02:03:48.46 ID:BLQiSTSaO
唯「ていうか、わたし的にはむしろ、アニメのが問題だよ」

梓「なにかありましたか? アチラは健全に終わったような気がするんですけど」

唯「あずにゃんさあ。ムギちゃんの顔が目の前に迫ったら……
  『ムギ先輩目ぇ大きいなあ』とかなんだの言ってうっとりしだすしさあ!
  なんで毎回抱き着いてるわたしに対するコメントはないのに、ムギちゃんにはあるの!?」

梓「いや、なんかムギ先輩と二人きりだったから緊張して意識しちゅって……」

唯「意識して……?」

梓「へ、変な意味でじゃないですよ!」

唯「だいたい普通、あのタクアンフェイスが目の前にあったら目じゃなくて
  その上にある眉毛に目が行くだろ!? なんで目にしか触れないんだよ!?」

梓「……なんででしょうね?」



38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 02:09:46.16 ID:BLQiSTSaO
唯「はあはあ……もう、あずにゃんなんなの!?」

梓「知りませんよ」

唯「アニメ二期ではなぜか主役であるわたし視点じゃなくて、あずにゃん視点だから
  アニメ最終回をイヤでも意識させられて鬱にさせるし……」

梓「それは本当に知りませんよ」

唯「だいたい原作、アニメ、終了までにくっついてたらきっと続編なんてなかっただろうに……」

梓「続編イヤなんですか?」

唯「大学行くのめんどくさい。
  正直印税だけであとは余生をすごすつもりだったのに……」

梓「…………」



39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 02:13:45.58 ID:BLQiSTSaO
唯「どうせ連載再開したら、新しい部員とイチャイチャするんでしょ?」

梓「し、知りませんよそんなこと」

唯「まったく……原作にあった澪ちゃんとムギちゃんの絡みはアニメでやらないのに、
  あずにゃん関連はアニメできっちりやるし」

梓「…………」

唯「ていうか、もとはなんの話をしてたんだっけ?」

梓「たしかわたしの告白がどうこうという話でした」

唯「そう、それ」



44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 02:20:19.66 ID:BLQiSTSaO
唯「あのね、あずにゃん。今さら告白しても雑誌が違うからイチャつけないんだよ」

梓「さっきも言ってましたけど、雑誌外でイチャイチャすればいいじゃないですか?」

唯「なに、たとえば?」

梓「こんな感じで」


…………………
……………

唯「いやあ、昨日もあずにゃんとハッスルしちゃったよ」ハハハ

澪「は、ハッスル///」

律「おさかんだねえ、二人とも」

唯「えへへ」

……
…………

梓「みたいな?」



46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 02:26:13.45 ID:BLQiSTSaO
唯「いや、ダメでしょ。なにこの事後報告みたいなの。
  ほとんど想像にお任せください状態じゃん」

梓「オタクなんて1パーセントの事実と99パーセントの妄想で自分の世界を構築してるから大丈夫ですよ」

唯「……ていうか、あずにゃんはそれでいいの?
  わたしと堂々とイチャイチャしたくないの!?」

梓「わたしだってそりゃあ唯先輩とイチャイチャしたいですよ!
  でもどうせ雑誌が違うからたとえソチラに出演したとしても
  黒く塗り潰されてたりモザイクかけられたり、コマの外にわたしだけいたりするんですよ……!」

唯「ちょっとそれ見てみたいね」

梓「わたしも一瞬だけそう思ってしまいました」



48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 02:29:53.72 ID:BLQiSTSaO
唯「はあ……どうしたらいいんだろうね?」

梓「どうしたらわたしたちイチャイチャできるんでしょうね」

唯「アニメ三期とか劇場版に期待するしかないのかな……」

梓「悲しいですね」

唯「うん……」

梓「唯先輩」

唯「なあに?」

梓「一緒に死にませんか? 死んだらいつまでも一緒にいられますよ」

唯「あずにゃん……」



52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 02:35:58.40 ID:BLQiSTSaO
唯「そうだね。なんだかんだ言ったけどわたしもいつまでもあずにゃんと一緒にいたいよ」

梓「唯先輩、わたしも先輩と一緒にいたいです」

唯「いつまでも一緒にいてくれる?」

梓「一緒にいますよ。それに……」

唯「それに?」

梓「二人きりで死ぬからわたしたちの間をジャマする人は誰もいません」

唯「あずにゃん……」

梓「唯先輩……好きです」

唯「わたしもだよ、大好きだよあずにゃん……」


………………
…………
……



55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 02:39:34.25 ID:BLQiSTSaO
かきふらい「……とか言う夢を見たんで、やっぱり別々連載はなしって方向にしてもらえないですかね?」

編集「うん、それ無理」

かきふらい「ですよねー」

編集「まあ今までより労力が増えて大変だろうけどカンバレ」

かきふらい「はい……はあ……ゆいあずぅ……」



     お     わ     り



109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 20:42:27.25 ID:BLQiSTSaO
唯「とりあえずあずにゃん、なにが一番早く手っ取り早く死ねるかな?」

梓「飛び降り自殺じゃないですか?」

唯「飛び降りかあ」

梓「あんまり苦しいやつはイヤですから、それにしません?」

唯「じゃあ飛び降り自殺に決定」



111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 20:44:39.77 ID:BLQiSTSaO
……
…………
………………

唯「学校の屋上って思いのほか、簡単に入れるんだね」

梓「ええ。わたしも屋上に来たのは初めてなんで少しビックリしました」

唯「……けっこう高いね」

梓「屋上ですからね。最上階ですもん」

唯「……」



115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 20:48:56.09 ID:BLQiSTSaO
唯「……いざ死のうと思うと怖いね。なんだか足が震えてきちゃった……」

梓「わたしもです。
  でも、死なないとわたしたちは結ばれないんです」

唯「悲しいね、あずにゃん」

梓「悲恋っていうんですよね、こういうの」

唯「ヒレン、かあ」

梓「唯先輩」

唯「なあに?」

梓「大好きです」



116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 20:52:31.03 ID:BLQiSTSaO
唯「だから、もっと早く言ってほしかったな」

梓「ごめんなさい。わたしのせいで結果的に死なないといけなくなってしまって」

唯「ホントだよ」

梓「……ごめんなさい」

唯「冗談だよ。あずにゃん、告白してくれてありがとう。
  わたしもあずにゃんが大好き」

梓「唯先輩……」

唯「えへへ、そろそろいこっか?」

梓「そうですね。早くしないと決心が鈍ってしまいますもんね」



117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 20:55:41.55 ID:BLQiSTSaO
唯「じゃあせーので飛び降りよっか……」

梓「はい……」

唯「せー」

梓「の!」


……
…………
………………



118以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 21:01:49.95 ID:BLQiSTSaO
唯「……ん?
  あれ? ここどこだろ? ていうかなんでわたしってば生きてるんだろ?」

唯「…………」

唯「学校の廊下……だよね、ここ。
  わたしってば死んだのになんで学校にいるんだろ?」

唯「はっ!? まさか悪い子だから天国に行けなかったのかも……」

唯「ど、どうしよ!?」



120以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 21:05:52.23 ID:BLQiSTSaO
ガヤガヤ ザワザワ


唯「……にしてもみんな普通に学校いるけど、今日は休日のはずじゃ……」

梓「唯先輩!」

唯「あ! あずにゃん!」

梓「よかったー! 唯先輩に会えてホッとしました」

唯「わたしも安心したよーあずにゃーん」ダキッ

梓「ちょ、ちょっと廊下で抱き着かないでくだ……」

唯「あずにゃん、それは言わない約束だよ?」

梓「す、すみません……」



121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 21:09:05.44 ID:BLQiSTSaO
梓「でも、とりあえず状況整理したいんではなれてもらっていいですか?」

唯「しかたないなあ」

梓「わ、わたしだって……本当は寂しいんでしよ?」

唯「えへへ、わかってるよ」

梓「……それで、唯先輩。わたしたち、たしか自殺しましたよね?」

唯「うん、そうだよ。そのはずだよ……」

梓「たしかにわたしたちは屋上から飛び降りたはずなのに……」

唯「どうして生きてるんだろ……」


 「あ、お姉ちゃん」



131以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 23:00:06.25 ID:BLQiSTSaO
唯「あ、憂」

憂「お姉ちゃん、これから部活に行くところ?」

唯「……部活?」

憂「だから軽音部に行くのって」

唯「んん? ……えっと、憂。なんで憂がここにいるの?」

憂「わたし? わたしは今日日直だったからちょうど今から職員室に行こうとして……」

唯「そうじゃなくて……」

梓「……憂」

憂「……はい?」



132以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 23:06:23.43 ID:BLQiSTSaO
梓「はい、って……」

憂「え、ええと、たしか……一緒のクラスの……」

梓「……?
  なに言ってるの、わたしだよ?」

憂「……お姉ちゃんのお友達だったりするのかな?」

唯「憂ったらどうしたの? あずにゃんはわたしの軽音部の後輩だよ?」

憂「そ、そうなんだ……」

梓「憂……なんだかまるでわたしを知らないみたいだけど……」

憂「同じクラスだから知ってはいるけど……こうして話すのは初めてだよね?」

梓「え?」

唯「ん?」



134以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 23:11:13.28 ID:BLQiSTSaO
憂「あれ? ち、ちがったかな? わたしの記憶ではたぶん、初めてお話しするはずなんだけど……」

唯「ちょ、ちょっと待って。憂、あずにゃんだよ。
  憂とも仲良しのあずにゃんだよ?」

憂「あずにゃん? あずにゃんっていうのはあだ名?」

梓「…………」

梓(……もしかして)

唯「そうだよ。あずにゃんは猫耳カチューシャが似合ってそれで……」

梓「唯先輩」

唯「なに、あずにゃん?」



136以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 23:15:29.35 ID:BLQiSTSaO
梓『ひょっとしたらなにかとんでもないことが起きたのかもしれません』ゴニョゴニョ

唯『ひゃっ……あずにゃん、耳に息かけないでよ。
  ……って、とんでもないことってたとえばなに?』

梓『それはわかりませんよ』

唯『ダメじゃん』

梓『とにかく一旦軽音部に行きましょう。なにかわかるかもしれません』

唯『うん、そだね』

憂「お姉ちゃん?」

唯「憂、ごめん。ちょっと軽音部に急いで行かないといけない用事思いだしたから行ってくるね」

憂「そう?」

梓「そういうことだからじゃあね、憂」

憂「うん?」



137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 23:22:38.10 ID:BLQiSTSaO
……
…………
………………

唯「……で、とりあえず部室の前まで来たけどさ」

梓「はい」

唯「そもそもわたしはもう卒業してるし」

梓「ええ」

唯「だいたい今日は休日のはずなんだけど……」

梓「たしかに……」

唯「いてもトンちゃんしかいないんじゃ……」

梓「でも憂とかほかの生徒とかはいましたよ?」

唯「二年生はでしょ?」



139以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 23:24:41.29 ID:BLQiSTSaO
唯「うう……なんか入るのがイヤだなあ」

梓「なんでですか?」

唯「よくわかんないんだけど、なんだかイヤな予感のようなものを感じるんだよね……」

梓「大丈夫ですよ……ん?」

唯「どうしたの? あずにゃん……って、人の気配がするね」

梓「もしかしたらほかの先輩たちかも。とりあえず、はいってみましょうか」

唯「うん……」



140以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 23:30:28.55 ID:BLQiSTSaO
キイイィ……


 「お、唯がようやく来たな」

 「遅いぞ、唯」

 「今日は唯ちゃんの大好きなケーキを持ってきたのよ」

唯「……みんな」

律「どうしたんだよ、呆然としちゃって?」

唯「な、なんでみんな部室にいるの?」

澪「なんでって……今日は普通に部活あるだろ?」

紬「あら? 唯ちゃんの隣にいる女の子は誰?」

梓「!」

梓(……まさか)



142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 23:33:37.64 ID:BLQiSTSaO
律「もしかして新入部員か!?」

唯「新入部員? ちがうよ。ていうかなに言ってる……」

梓「ええと、もしかしなくても皆さんはわたしのことを知りません……よね?」

紬「……? たぶん、そうだと思うけど」

澪「見学に来た子でもないよな?」

唯「え? ええ? みんないったいなにを言ってるの?」

梓(……これはもしかして……)



143以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 23:36:23.70 ID:BLQiSTSaO
梓「あの、先輩方は今何年生なんですか?」


律「ん? 二年生だけど?」

梓「……」

唯「へ?」



144以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 23:40:47.17 ID:BLQiSTSaO
梓(やっぱり。これは俗に言うアレだ)

唯「み、みんななに言ってるの? わたしたちつい最近……」

梓「先輩ちょっと先生に呼ばれてたんで今すぐ職員室に行きましょう!」

唯「あ、あずにゃん!?」

梓「すみません、またすぐに戻ってきます!」


澪「唯、どこへ行くんだ?」

律「ていうかあの子は新入部員かなにかかな? 唯の知り合いみたいだけど」

紬「どうかな。軽音部にはいってくれるといいけど」



147以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 23:54:14.66 ID:BLQiSTSaO
……
…………
………………


唯「あ、あずにゃん、急にダッシュしてどうしたの?」

梓「……ここならとりあえず、誰もいなさそうだ」

唯「ていうか、なんで校舎裏になんかわたしを連れてきたの?」

梓「二人きりになりたかったんです」

唯「え……?」

梓「唯先輩、大事な話があります」

梓(今ここでわたしたちに起きていることを話しておいたほうがいい。   あくまで憶測だけど )

唯「あ、あずにゃん……」

唯(大事な話……な、なんだろ……)ドキガムネムネ



148以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 23:58:06.48 ID:BLQiSTSaO
梓「唯先輩、おそらくなんですけど……」

唯「あずにゃん!」

梓「……なんですか、急に大声出して……」

唯「あずにゃん、わたしを好きにしていいよ……めちゃくちゃにしてくれても……」

梓「…………」

唯「こんなとこで……その、するのは恥ずかしいけど……」

梓「あの……唯先輩?」

唯「大丈夫だよ! わたし、初めてだけど覚悟はできてるから……!」

梓「いや、べつにいかがわしいことをするために校舎裏に来たわけじゃないですから」

唯「ち、違うの?」

梓「違います」



149以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/12(土) 00:01:38.00 ID:vDp4bWjCO
唯「なあんだ……」

梓「それより今はわたしたちの身の回りに起きていることのほうが重要です」

唯「ああ! そうだった! 
  なんでみんなあずにゃんのこと覚えてないんだろうね?
  ていうか、みんなまだ二年生って……」

梓「ええ。これはわたしの予想なんですが……」

唯「あずにゃん」

梓「なんですか、話の腰を折らないでください」

唯「予想はよそう!」

梓「…………。
  話を続けさせてください」

唯「はい!」



150以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/12(土) 00:05:12.59 ID:vDp4bWjCO
梓「しつこいようですが、これはあくまで予想です」

唯「……そんなにあくまで、って言うけどそんなに突拍子もないこと言うの?」

梓「かなり電波な発言をします」

唯「なあに?」


梓「わたしたちタイムスリップした可能性があります」


唯「……」

梓「……」

唯「……」

梓「なにか言ってください」



151以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/12(土) 00:15:19.29 ID:vDp4bWjCO
唯「ええと、わたし馬鹿だからよくわかんないけど、タイムスリップってドラえもんとかみたいに
  タイムマシンを使って過去にいったり未来にいったりすること?」

梓「わたしも全然わからないですけど、たぶんそうだと思います」

唯「……そうなのかなあ。
  みんながただわたしたちにいたずらしてるとかじゃ……」

梓「……」ゴソゴソ

唯「なにしてるの?」

梓「ケータイ見てるんです。
  ……やっぱし。ほら、唯先輩。これを見てください」

唯「……2009年って……!」

梓「決まりです。わたしたちはいかなる理由か過去に飛ばされたみたいです」



153以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/12(土) 00:18:48.42 ID:vDp4bWjCO
唯「ど、ど、どどどどうしようあずにゃん!?」

梓「わかりませんよ。まさかこの時代にタイムスリップを体験できるなんて……」

唯「戻らないと……でもどうやったら戻れるのかな?」

梓「知りませんよ……」

唯「ていうか、この時点でわたしやあずにゃんが体験してた過去とちがう部分がけっこうあったよね?」

梓「そもそも、わたしと唯先輩が顔なじみの時点で全然違いますよ」

唯「うわああん、どうしたらいいの!?」



154以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/12(土) 00:22:57.57 ID:vDp4bWjCO
梓(……未来が変わったりしたらどうなるんだろ?
  過去次第で未来が変わってしまうって……ドラえもんで言ってたような……)

唯「ああ!!」

梓「な、なんですか? なにか思いついたんですか、唯先輩?」

唯「いいこと思いついたよ、あずにゃん」

梓「もとの世界に戻るアイディアでもあるんですか!?」

唯「ちがうよ。戻らなくていいんだよ!」

梓「?」

唯「今から始まる生活の中で、過去を変えちゃえばいいんだよ!」



157以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/12(土) 00:26:41.85 ID:vDp4bWjCO
梓「どういうことですか?」

唯「だからそのまま過去を変えて、わたしとあずにゃんが結ばれたことにすればいいんだよ!」

梓「ああ……なんとなくわかってきました」

唯「そうすればわたしとあずにゃんは晴れてカップルになって。
  別々の雑誌で連載、そして離れ離れなんてこともなくなるよ!」

梓「なるほど。
  わたしと唯先輩が公然のカップルとなれば、公式もわたしたちを引き裂いたりしないわけですね!」

唯「うん!」

梓「唯先輩、素晴らしいアイディアですよ!」

唯「えへへ」



158以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/12(土) 00:30:57.79 ID:vDp4bWjCO
梓「そうなると設定が欲しいですね。新しい設定……」

唯「うーん、幼なじみとかありきたりだけどよくない?」

梓「幼なじみ設定は和先輩の特権ですけど、あんまりややこしい設定を作るのも面倒だしなあ……」

唯「いいじゃん! あずにゃんとわたしは昔からの幼なじみカップル!
  これで決まりだよ! 決定、決定!」

梓「まあべつにいっか」

唯「よし、そうと決まればさっそく部室に行こう!」

梓「そうですね」


……
…………
………………



159以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/12(土) 00:35:58.75 ID:vDp4bWjCO
澪「へえ。唯と梓は幼なじみなのか」

唯「そうだよ。あずにゃんは猫耳がとっても似合って、しかもギターもうまいんだよ。
  ねー、あずにゃん?」

梓「猫耳の話はいいです」

紬「にしても梓ちゃんと唯ちゃんって仲良しなんだね。
  今でも腕なんて組んじゃって」

唯「いやあそれほどでもお」

梓「……恥ずかしい」ボソリ



160以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/12(土) 00:39:43.97 ID:vDp4bWjCO
……
…………
………………

律「そんじゃ、記念写真も撮ったし帰るとするか」

梓「また明日からよろしくおねがいしますね」

澪「練習がんばろうな」

梓「あんまり練習できないと思いますけどね……」

澪「え?」

梓「な、なんにもです!」

唯「ほーら、あずにゃん、早く一緒に帰ろーよー」

梓「手を引っ張らないでくださいよ」



162以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/12(土) 00:44:01.29 ID:vDp4bWjCO
▲ ▽ ▲ ▽ ▲


かきふらい「……うーん、大学編はどうやって展開させてみようかなあ」

かきふらい「大学大学……まずは専攻する授業の話とかかな……」

かきふらい「……」カキカキ

かきふらい「うーん、たまにはアニメを見返してインスピレーションを養うか……」

かきふらい「ブルーレイブルーレイ……お、あったあった」

かきふらい「……挿入……やっぱりけいおん!のアニメはいいなあ」

かきふらい「ちょうどここは梓が入ったばかりの頃か……あれ?」



165以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/12(土) 00:50:45.41 ID:vDp4bWjCO
澪『へえ。唯と梓は幼なじみなのか』

唯『そうだよ。あずにゃんは猫耳がとっても似合って、しかもギターもうまいんだよ。
  ねー、あずにゃん?』


かきふらい「……唯と梓が幼なじみ?」

かきふらい「…………」

かきふらい「……あれ?」

かきふらい「……いや、そうか。和以外にも唯の幼なじみは梓がいたか……」

かきふらい「あれ? でも、じゃあ梓と和は顔なじみ……?」

かきふらい「……まあいいか。それより大学編のネーム仕上げなきゃ」


▽ ▲ ▽ ▲ ▽






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